2019年04月25日

陰翳礼讚

いよいよ後、5日で元号が「令和」に変わります。

何か寂しいような、またワクワクするような不思議な気持ちです。

そこで時代が変わるときに、日本的な美の本質について考えてみたいと

思います。✨

谷崎 潤一郎氏が晩年 昭和初期に書かれた随筆をご紹介します。🎵

「陰翳礼讃」このエッセイは、欧米等世界各国で愛されつづけ、

日本でも多くの読者に今なお読み続けられています。⤴

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特に日本のしつらえの美しさについて書かれた所は

何度読んでも感銘を受けます。

「日本の漆器の美しさは、そう云うぼんやりした薄明りの中において
 こそ、始めて本島に発揮されると云うことであった。」

「羊羹の色あいも、あれを塗り物の菓子器に入れて、肌の色が
 辛うじて見分けられる暗がりへ沈めると、ひとしお幻想的になる。
 人はあの冷たく滑らかなものを口中に含む時、あたかも室内の
 暗黒が一個の甘い魂になって舌の先で融けるのを感じ、本当は
 そう甘くない羊羹でも、味に異様な深みが添わるように思う。」

「どうも近頃のわれわれは、電燈に麻痺して、照明の過剰から起こる
 不便ということに対しては、案外無感覚になっているらしい。」

「私は、われわれが既に失いつつある陰翳の世界を、せめて文学の
 領域へでも呼び返してみたい。
 文学という殿堂の軒を深くし、壁を暗くし、見えすぎるものを
 闇に押し込め、無用の室内装飾を剥ぎ取ってみたい。
 それも軒並みとは言わない、一軒ぐらいそういう家があっても
 よかろう。
 まあどういう工合になるか、試しに電燈を消してみることだ。」


まさに日本人が持つ陰翳の美学を良く表現している素晴らしい
随筆です。📖






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posted by staff at 15:28 | Comment(0) | スクール日誌
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